わたしはここにいるよ

インターネットの片隅で愛を叫ぶ

行け、魂の思い描く未来へ。飛べ、今度こそ自分の力で。

みなさま、こんにちは。葉月ひろなです。今回のブログのタイトル「行け」そして「飛べ」というふたつの言葉。かつて国語の教師を志していた頃、未来の教え子たちの卒業式で、最後にわたしはこのふたつの言葉を伝えよう。そうして未来へと送り出そう。恥ずかしながら、そんな妄想をしておりました。おそらくそんなわたしの思い描いた未来は、わたしのこれから先の人生には訪れません。国語の教師になりたい。それはいつしか、今我が国にたくさん訪れている外国人の方々へ向けた日本語の教師になりたい。に姿を変え、それを目指して進んでいこう!わたしはついこの間までそう思っておりました。ですが、おそらくわたしは、それでは生計を立てていくことが出来ません。「外で働くのは向いていない」「そんな社会復帰は諦めた」。わたしは社会不適合者です。いわゆる「普通」がどうしても出来ない。どうしても続かない。そんなわたしの中の「出来ない」ことをしようとすることを、わたしは先日諦めて手放したばかりなのです。

 

もしかしたら、日本語の教師にはなれるかもしれません。しかしそのお給料で、わたしは生計は立て続けられないと感じます。わたしはその仕事を当たり前のように続けることが出来ないだろうとも思います。だけれど。だから。せめて自分のブログには、世間が卒業式シーズンを迎えようとしている今、このふたつの言葉をのこしたいと思いました。「行け」、「飛べ」。そして、そうして未来へと送り出したいのは、他ならぬ「わたし自身」です。

 

わたしは恋愛至上主義です。機能不全家庭で育ち、「誰かに深く愛してもらいたい」その願いを異性に求めたわたしは、数多くの恋愛と1回の結婚を経験しました。短命にしかならなかった恋から、「本当はこんな風に愛されたい」そんな答えを学び、「予備校の彼」から、「こんな風に生きたい」そんな素敵な人生観を学び、「11年を共にした夫」から「人のことをこんな風に愛したい」そんな無償の愛し方を学びました。

 

それを学び終えた途端に「ツインレイ」かもしれない年下のベトナム人男性と出逢いました。しかし、当時のわたしは、学びはしたのだけれど、実際にそれを自身の愛の中に取り込むことがまだ出来ておりませんでした。頭ではわかっている。本当は、本当はこれじゃだめなんだ。わかっている、それなのに。それまで「心から信頼できる」そんな恋人や夫に、寄り添うのではなく「寄りかかる」ことしか出来なかったわたしは、まだ自分のことも心から愛せていなかったし、人に「頼る」ことばかりが当たり前になっていました。頼っていたつもりはなかった。けれど、今思えば、甘えていた。「ツインレイ」かもしれない彼に。頼っていた、そのやさしさを。愛せていなかった、たいせつに出来ていなかった、彼の気持ちを思いやれていなかった。よくツインレイの分離期間の始まりになる理由と言われている「今の俺では、こいつをしあわせにできない」それよりも、きっと彼はわたしに思うように愛してもらえなかったのが、つらかった。だから、彼はわたしのもとを去っていたのだと、今ならわかります。

 

わたしは正直、人を頼ることが苦手です。幼い頃から学級活動の際もクラスメイトに頼る、ということがどうしても出来なかった。学級委員や児童会長だったわたしは、これをお願いしたら嫌がれるだろうな…任せたら重荷になるだろうな…もういいや、自分で全部やろう。そんな「白か黒か」の極端な判断しか出来ませんでした。学級新聞も毎週自分1人だけで仕上げていました。児童会で話す挨拶もすべて自分で考え、完璧に暗記して話していました。いくら高熱が出ようと、どうしてもこれを下級生に伝えなければならない、そんな事があれば休みませんでした。そもそも韓国から帰国し転入した小学校でいきなり学級委員になったのも児童会長になったのも「誰も立候補しないこの空気と時間、重たいわぁ…」それを早く打破したかったから自ら立候補をしたのでした。「わたしが全部背負い込めばなんとかなる」そんな意識はなかったのです。ですが、結果的にそうなっていた。そのぐらい、わたしは「誰かに頼る」ことが苦手でした。そしてそんなわたしが心から頼ることが出来たのが「予備校の彼」と「11年を共にした夫」でした。

 

言葉には出さなくとも「任せろよ」「俺についてこい」そう態度や行動であらわしてくれた彼らの背中に、わたしの中の女性性がようやく安心をしたのかもしれません。気がついたらずっと寄りかかっていた。それでも「繋いだこの手を離さない」としてくれた彼らに、安心しきって甘えていた。別れへと繋がった理由は他にもたくさんあった。けれど、一番の理由は、わたしが未熟すぎたことです。一番近くにいれた頃に気がつけていたら、きっと変わっていたはずの未来。そんなパラレルワールドはあると思う。「予備校の彼」と歌をうたいながら、少し幅の違う足で一歩一歩長い人生を共に歩んでいる未来。「11年を共にした夫」とすれ違うことなくしあわせな老後を迎えている未来。そんなパラレルワールドが、きっと今わたしが存在している世界線と平行して存在している。幼い頃からファンタジーを好み、ドラえもんが大好きで、ドラえもんの映画の中のセリフをほとんど覚えているわたしは、平行世界であるパラレルワールドを、ずっと、心のどこかで信じています。

 

それでも。「今、ここ」にいるわたしは、1人になることを選んだ。「予備校の彼」「11年を共にした夫」「ツインレイかもしれないあなた」彼らから離れて、1人になることを選びました。理由がどうあれ、事情がどうあれ、今の現実はわたし自身が引き寄せたことで、選んだ結果です。それを嘆いた過去もありました。今でもあります。前回の記事なんて嘆きっぱなしだったかもしれない。それでもわたしは、このブログにだけは正直な気持ちをぶつけたい。散々ぶつけ、嘆き、その都度その都度のネガティブを感じきり、そうしてその度に前を向きたい。涙で鼻水ダラダラだろうと、それでもわたしは前を向いて歩いていきたい。今度こそ、今度こそ、自分の力で助走をつけて羽ばたいていきたい。それが、わたしを心から愛してくれて、寄りかからせてくれた「彼ら」への、せめてもの恩返しだとも思います。

 

「経済的自立」「精神的自立」おそらく、そのどちらも完全に出来ていなかったわたしの未熟さが、わたしを寄りかからせ続けてくれていた彼らの重荷になっていました。わかっていたのに、わかっているのに、自分を変えることが出来なかった。「あの時はあれが精一杯だった」「精一杯やれることはやった」そんな風にも思います。努力をしなかったわけじゃなかった。変わろうとしなかったわけじゃなかった。だけれど。「今、ここ」に居るわたしはきっと、彼らから離れて1人になることでしか、彼らの背負っていた悲しみや苦しみ、抱えてきた傷や孤独に気がつくことが、出来ませんでした。1人になってしまったのは、わたしだけじゃない。彼らもまた、わたしと別れた瞬間「独り」にされてしまったのです。それが、この世界で一番の悲しみなのに。

 

そうやって散々「寄りかかって」きた。そうして散々「傷つけて」きた。この世界であなたが一番たいせつです、と言いながら真逆のことをしてきた。わたしはそろそろ、行かなければなりません。「自分で選んだ現実」を受け止めて、「自分で選んだ未来」へと、歩き出さなければなりません。未来のわたしと過去のわたしが、今のわたしにエールを送っている。その言葉にならないエールが背中を押してくれている。たとえその道を進むことで、この先も彼らと再び道が交わることがないとしても。再び手を取り合って歩める未来には行けないとしても。行かなければならない。そして、行きたいと思う。その先に広がる景色をこの目で見てみたい。そこで感じることのできる感情を感じきりたい。今度こそ、今度こそ、今度こそ。だから。

 

悲しくなったら、泣きなさない。怒りが出てきたら、感じきりなさい。悔しかったら、これからもたくさん沢山ジタバタしなさい。素直さ誠実さ、それにいくら傷つけられようと、それでも素直で誠実でありなさい。そうして自身の女性性を磨きなさい。たくさんの「愛のかたち」それを受容できる、大きな受け皿になりなさい。そうして、闘い傷ついた自身の男性性を癒やしなさい。人に嫌われることを恐れないで。今までのように、たくさん人を好きになって、嫌いになって、それでもまた人を好きになって。あなたの人生の中心に、あなた自身を置きなさい。そうしてそれをとりまく世界を、もっと信じなさい。裏切られたと感じても、それでもあなた自身を信じなさい。自分自身を愛で満たしなさい。そうして世界を愛しなさい。あなたの「生き方」「在り方」うまく言葉にできないのなら、少しでいいから微笑みなさい。泣けて仕方ないのなら、その背中で語りなさい。大丈夫。ネガティブが出てきても、必ずそれらすべてを引き裂くような答えが見つかる。今までもそうだった。これからもそうなんだ。そこにいくら闇が訪れようと、光に変えていくだけの知識はもう身につけた。「貴方が似合うと言ったこの抗いのドレスを裂くほどの答え」それはこれからも必ず見つかる。生きていれば、また会える。先に空に還ったあの子が見ている。だから、


行け、魂の思い描く未来へ。
飛べ、今度こそ自分の力で。

 

そこに広がる景色を見に行こう。そこで感じられる感情を抱き締めにいこう。そこに今世会うことを約束してきた、懐かしい仲間の声がする。
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歩き疲れたら、遠慮なく助けを求めなさい。飛び続けるのに疲れたら、いつでも帰ってきなさい。

 

卒業、おめでとう。行こう、次のステージ。

 

わたしはここにいるよ。

 

葉月ひろな

Twitter @hazukihirona

hazukihirona@gmail.com